簡易動注療法
動脈注射療法
治りにくい痛みは「異常血管」が原因になっていることがあります。使いすぎなどでできる「異常血管」のまわりの神経が過敏になり痛みが発生することがあります。「血管内治療」は、この「異常血管」を詰める治療で、痛みの軽減が期待できます。当院では「血管内治療」の一つで、外来で簡単に行える「簡易動脈注射療法」をおこなっています。「異常血管」を抗生物質で詰める治療です。抗生物質は細かい粒子ですので、非常に細い「異常血管」だけを詰めることができます。
CM関節にできた異常血管を詰めているところ 参考文献より引用
治療の流れ
①局所麻酔をして、痛みがある近くの動脈に注射針かチューブを挿入します。
②抗生物質を溶かした薬液を注入します。
③止血のために5分ほど圧迫をします。
日帰りで、外来での治療が可能です。
対象となる疾患
- 保険診療で効果が不十分であった方
- 症状が3ヵ月以上続いている方
※異常血管は時間をかけてできるため
- 手:へバーデン結節、CM関節症
- 肘:外側上顆炎(テニス肘)、内側上顆炎(ゴルフ肘)
- 足:足底腱膜炎、アキレス腱炎、外反母趾
などが対象となります。
*注意
抗生物質にアレルギーをお持ちの方や、血液をサラサラにする薬を使用している方、動脈が極端に細い方などは治療が出来ない場合があります。
費用
動脈注射療法は保険外診療(自由診療)となります。
▶︎手:片側25,000円 両側35,000円
▶︎肘:片側30,000円 両側40,000円
▶︎足:片側30,000円 両側40,000円 (すべて税抜)
参考文献
Inui S, Yoshizawa S, Shintaku T, Kaneko T, Ikegami H, Okuno Y. Intra-Arterial Infusion of Imipenem/Cilastatin Sodium through a Needle Inserted into the Radial Artery as a New Treatment for Refractory Trapeziometacarpal Osteoarthritis. J Vasc Interv Radiol. 2021 Sep;32(9):1341-1347. doi: 10.1016/j.jvir.2021.06.024. Epub 2021 Jul 6. PMID: 34242776.
受診するには・・・
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